キリンの兄弟(11) 神
連続冒険小説(第十一回) 作:入来院重宏
第11章 神
「ごっつあんでーす」
「はーい」ドアの向こうから乳豊の声が聞こえてきた。
しばらくするとドアが開き乳豊本人が現れた。
「やぁニッキー、今日はクッキーと一緒かい。あれ、もう一人はマッキーかと思ったら・・・」
ニッキーは乳豊にブラッキーを紹介し、ブラッキーがなぜ乳豊に興味をもったのかを説明した。乳豊は一瞬固い表情を見せた。
「まぁせっかく来たんだからあがってお茶でも飲んでいってください」
乳豊は3人を自宅に招き入れた。
ブラッキーはお茶を注ぐ乳豊のその異様に白い手の甲や首筋やおでこを見つめていた。
乳豊は自分を見つめるブラッキーの目に気がついた。
「君たち古い映画や写真を見たことがあるだろう。昔はこの地球に住む人間の4人にひとりは僕と同じように白い肌の人間だったんだよ。それは知っているよね」
そう言うと乳豊は立ち上がり本棚から1冊の本を持ってきてニッキーとクッキーとブラッキーの3人の前においた。
「人種の時代」ニッキーが本のタイトルを読んだ。
ブラッキーは本を手にとりぱらぱらとページをめくった。ページの間から古い本の匂いがした。
「僕の両親の肌の色は普通の人間と何ら変わらなかったし、3人いる姉弟の肌の色も普通の色だ。僕のこの肌の白さは尋常じゃない。ようするに僕は正常な人間じゃないんだ」
「どすこい、乳豊関に大昔の白人の血が流れているのなら、あり得ることじゃないんですか?」
「いや、クッキー、それは違う。何世代も前の祖先の時点で遺伝子操作を受けていて現在僕のような白い肌が生まれることはまずあり得ない。「確率的には0と言えない」という程度にあり得ないことなんだ」
「どすこい、確かに乳豊関のような白い肌の人間は僕も初めてです」
ブラッキーは本から目をあげ、まじまじと乳豊の顔を見つめた。
「僕はこの肌の色のせいで生まれてすぐ地球に送られたんだ。両親や姉弟たちに初めてあったのは3歳の誕生日。それまで僕はアンドロイドに育てられたんだ。僕は3歳までアンドロイドの両親が本当の両親だと思っていた」
「どすこい、それじゃぁ乳豊関は障害者の扱いを受けて育ったということですか!?」
「うん」乳豊がうなずいた。
「ブラッキーは人間のことに詳しいね。ところで地球全体が保護対象となっている現在、常時地球に住むことが認められている人間は特権階級身分とあとは高齢者と障害者だけなんだ。このことはみんな知っていたかい?」乳豊が3人のキリンに尋ねた。
「いえ、知りませんでした」クッキーがこたえた。
乳豊はお茶を飲み干すと軽く深呼吸をし、3秒程度の間にこれから話す内容を頭の中で整理した。
「地球には長い長い歴史があるけれど、ほんのわずかの期間、それこそ地球の歴史全体で見ればほんの瞬き程度の間に人間は地球をとことん汚しきってしまった。そして、現在は地球を19世紀の環境に戻す計画の真っ最中なんだ。もっとも10万年かけて行う大事業だけど。人間はたったの5百年で地球を破壊しつくしてしまった。実は10万年かけても回復するのは表面のそのまた表面だけだろうと言われている。もはや地球を人間が誕生する以前に戻すことは不可能なんだ。
ところで、地球に住んでいる人間は人間全体の数からするとほんの一部なんだ。ほとんどの人間は火星や人口惑星に住んでいる。
その中で特権階級身分だけは親子2世代や親子孫の3世代での地球生活が認められている。どういう人間が特権階級身分かということについてはいろんなタイプがいて一概にはいえない。いずれにしても地球に住むことができるのは限られた人間で、地球に住めるということは、それこそ人間社会の中ではステータス中の最高のステータスだ
高齢者が地球に住めるのは現役時代の社会貢献に対するご褒美だね。恩給のようなものだよ。もちろん全ての老人が地球に住めるというわけじゃない。現役時代にそれなりの功績のある者に限られている。彼ら功績のある老人には一人につき身の回りの世話をするアンドロイドが一体あてがわれて死ぬまで面倒みてもらうことになる。
ところで、このアンドロイドは見た目は人間とまったく区別がつかないから君たちの知っている人間の多くはたぶんアンドロイドだと思う。
さて、障害者が地球に住めることについては少し説明が必要かもしれない。地球に住める障害者は先天的な障害者に限られているんだ。先天的な障害については確率の問題と考えられているから実は誰がなってもおかしくないし、健常者にしてみれば自分が健康なのは代わりに障害を負ってくれた人がいてくれたおかげということもできる。
千人の健常者は自分たちの代わりに障害をもって誕生してくれた1人に感謝しなければならないということなんだね。だから先天的な障害者はそれこそ誰よりも大切に扱われるべきだとして、生まれてからしばらくは地球で大事に育てられる。僕のように夫婦のアンドロイドにそれこそ宝物を扱うように育てられる。しかもこのアンドロイドはアンドロイドの中でも飛び切り優秀なアンドロイドなんだ。
そして手のかからない年齢になると今度は実の両親や兄弟も地球に送られてくる。障害を持った子供のおかげでその家族もしばらくの間地球で暮らすことができる。障害を持った子の家族も大切に扱われるんだ」
「ちょっとすみません」ブラッキーが乳豊の話しをさえぎった。
「どすこい乳豊関、質問していいですか?」
「ごめんごめん。あんまりいっぺんに話したから君たち頭の中が混乱したろう」
「はい。正直言って何が何だか。たとえば人間がどれほど高度な遺伝子操作の技術を持っているか、これについて僕は最近ある本を読んで知りました。そもそも僕らキリンが人間の遺伝子操作技術で知能を与えられた動物だということも最近知ったのです。もの凄くショックでした。乳豊関、僕は人間の高度な技術をもってすれば、先天的な障害者をゼロにすることは可能だと思うのですが」
「うん、それができないんだ。ゼロにすることは。実は先天的な障害をゼロにすることは技術的には可能なんだ。でもその技術を使うことは絶対にない。先天的な障害や異常をゼロにするということは、人類の可能性の芽を摘むことに等しいからね。」
「どういうことですか」
ブラッキーは乳豊の話を一言も聞き逃すまいと身を乗り出した。
「人類の進歩の歴史は先天的な異常者、わかりやすい言葉で言えば「天才」が作ってきたんだ。たとえば20世紀の大科学者アインシュタインを例にとれば、彼など典型的な先天的異常者だ。今ではアインシュタイン級の天才は約10億人に一人の割合で誕生することがわかっている。ニュートンやジョン・ロック、シェイクスピアやドストエフスキー、モーツアルトやダビンチ、古くはキリストやプラトンもアインシュタインと同じ10億人に一人の天才だ。すなわち人類の歴史とは10億人に一人の天才が彼らの生きる時代をそれぞれが大きく変えて作りあげてきた歴史なんだ。凡人が10億人いても「人類の進歩」と呼べるような変化を起こすことはない。せいぜい戦争をして本能的に優性遺伝子の繁栄と保存に励むのが関の山だ。ただ戦争は、それ自体は悲惨な結果を生むし、決して肯定できることではないけれど、同種の間で戦うことが動物の本能であることは否定できないし、戦争をくり返してきた結果として人類が進歩してきたことも否定できない。ようするに、人類の歴史とは10億人に一人の天才とその他圧倒的大多数の凡人がくり返し戦争を続けてきた中で築き上げた歴史なんだ。
僕たち一人ひとりは凡人に違いないけど僕らが10億人集まるとその中にきっと歴史を変える先天的異常者が一人存在するんだ。僕自身はやっぱりただの凡人に過ぎないけれど、もしかしたら僕の子が、子でなければ孫が、孫でなければ何代か後の僕の子孫に10億人に一人の先天的異常者たる天才が現れるかもしれないし、身体的もしくは精神的な障害者が現れるかもしれない。
この可能性は誰もが等しくもっているんだ。すべての人類が等しく公平にもっている可能性なんだ。そしてだからこそ、先天的な障害をもって生まれてくることを僕らは「確率の問題」と言っているんだ。
人は皆、一度は「自分はいったい何のために生まれきたのか」と悩んだりするけれど、実はすべての人間は「ただ単に生まれてくるために生まれきたんだ」とも言える。一人ひとりの存在そのものが実は「人類の大いなる可能性の結果」なんだ。
たとえて言うと、人間一人ひとりが一枚のカードなんだ。「10億枚のカードの山」の中の1枚のカードなんだ。ほとんどのカードがハートの2だったりスペードの8だったり平凡なカードだけど、山の中には障害者たるスペードのAもあるし、アインシュタイン級の天才たるジョーカーも入っている。それは山のままではわからない。とにかく山の上から順番にめくってみるしかないんだ。次から次へカードをめくり続けるしかない。人類の進歩のために人間はとにかく生まれてくるしかないということなんだ。生まれてくる誰かがたまたま天才たる異常者だったり、たまたま障害者たる異常者だったり、たまたま障害者たる異常者だと思ったら実は天才たる異常者だったり、たまたま健常者たる凡人だったりするだけなんだ」
「どすこい乳豊関、人間は「人類の進歩」のために生まれてくるということでしょうか。そもそもなぜ「人類は進歩」しなければならないのでしょうか」
「ブラッキー、それはいい質問だ。人類はなぜ進歩しなければならないか。それは人類の究極的な目的のためさ」
「人類の究極的な目的?」ブラッキーが乳豊に詰め寄った。
「宇宙を支配することだよ。人間は太陽を神としたんだ。このことは知っているよね。人類が信仰することを許された宗教は「太陽こそが「万物の創造神」であり宇宙を支配する存在である」としたんだ。そして「太陽もいつかは消滅する運命にあるから太陽は宇宙の支配の実現を太陽の子である人間に託した」としたんだ。人間は太陽から誕生した地球の一部だからね。 遠い将来人類が宇宙を支配するときが必ずくる。宇宙を人類がコントロールするときが必ずくる。それは太陽の意思であり本能なんだ。人類が宇宙を支配するということは太陽が宇宙を支配するということなんだ。人間は太陽の子供だからね。とどのつまりは人間こそが神になる運命なんだ。人類の究極的な目的は宇宙を支配することであり、すなわち神になることなんだ。そしてそのために人類は永遠に進歩し続けなければならないんだ」
「どすこい乳豊関、太陽が宇宙を支配していないことくらい僕だって知っています。だいたい太陽が誕生する前から宇宙は存在していたのですから太陽が万物を創造していないことは明らかです。とても高度な文明を築きあげた科学的生物の人間の言葉とは思えません。都合のいい屁理屈というか幼稚なつじつま合わせに聞こえてしょうがありません」
「ブラッキー、君の言う通り太陽が「万物の創造神」であるということは科学的に証明することはできない。だけどそもそも科学的な宗教などあり得ないし、科学で証明できないからこそ宗教であるとも言えるんだ」
「どすこい乳豊関、それは開き直りにしか聞こえません」
「遠い将来の宇宙を支配する人間は太陽が創造したものだからね。子が親を敬うようなものと言えばわかりやすいかな」
「どすこい乳豊関、それじゃあ「宇宙を支配する」というのは具体的にはどうすることですか。何をすれば宇宙を支配することができるのですか」
ブラッキーに質問攻撃を緩める気配はまったくない。
クッキーとニッキーは二人の話に必死でついていくのがやっとだった。
「人間は始めから「宇宙を支配する」という目的をもって誕生してきたんだ。そして人間以外のすべての生命は、人間が「宇宙を支配する」ことを助けるために存在しているんだ。君たちキリンからすれば到底納得することはできないと思うけどね。
そして、何をもって「宇宙を支配する」ことになるかといえば、それは「永久的に増殖すること」というほかない。増殖すること、すなわち種の保存はあらゆる生命のもつは本能だ。それは巨大な生命の塊である太陽の本能でもある。ただし、生命には必ず死が訪れる。それは太陽とて同じ。自分が永久に存在しないことを知っている太陽は地球を作り、そこを生命の星とし、自分の死後も自分のDNAを絶やさないように永久に増殖し続ける生命体として人間をつくったんだ」
「どすこい、乳豊関は、人間は太陽の意思で作られた特別な動物だと言うのですか!そもそもそれ以前に太陽は生命体なのですか」
「太陽は生命そのものだよ」
「太陽は生命そのもの・・・」ブラッキーは呟いた。
「そうさ、太陽は地球を含め全ての生命の源であり、生命そのもの、巨大な生命の塊さ」
しばらく沈黙が流れた。
乳豊とブラッキーの論争を黙って聞いていたニッキーが口を開いた。
「どすこい乳豊関は、人間は進歩するため、その他の動植物は人間を支えるために存在するというのですね」
「簡単に言うとそういうことになるね」
「そして人類の進歩に貢献する10億に一人の圧倒的な天才を誕生させるために、人間はとにかく生まれてくる必要があるということですね」
「うん」
「10億人に一人の割合なら100億人いれば10人の天才が誕生する可能性があるから、人間はたくさんたくさん生まれた方がいいということですね」
「そういうことになる」
「人間は、圧倒的大多数の普通の人間は、ただ単に生まれることで用済みとなり、夢も希望もなく毎日を過ごしているのですか?何百年も、もしかしたら何千年、何万年、何億年も後のことかもしれない「宇宙を支配する」という目的のために、現代の人間は今日も明日も、何年も何十年も死ぬまで生きていかなければならないなんて。それで人間は幸せなんですか?僕は、宗教の目的は「心の救済」だと思っていましたが人間の宗教は僕らの宗教とは違うのですか」
「ニッキー、違うよ。人間の宗教も同じだよ。全ての人間は価値がある。人間はその人生の中で二度、人類全体の未来に関わる大きな仕事をする。一つ目は生まれてくること。すべての人間は生まれてきたその瞬間に大きな役目を果たすことになる。さっき君が言ったとおり、誕生することそのものが人類発展の可能性に寄与するんだ。そしてもう一つが子供を作ること。生命の誕生以来、連綿と引き継がれてきたDNAを次の世代に引き渡すこと。人間自ら能動的に行う行動としてはこれ以上に重要な行為はない。
まぁ、子供は作ることがなくても、いずれにしても誰もが生まれてきたわけだから、人間は皆、例外なく大仕事をしているんだ。人間の宗教は、神である太陽は、「どんな人間でも存在する以上は誰もが既に価値ある存在である」ということを言っているんだ。神はすべての人間を肯定する。すべての人間の存在を肯定するんだ。そして、神が人類に託した課題はあまりに巨大なものだけど、あまりに巨大な課題だからこそ、人間は国や民族や人種の壁を乗り越えることができたし、神の教えが進歩の正当性や殺人が罪悪であること等々の理論的な裏づけとなることにより、結果として普遍的な価値観があまねく行き渡り、人類史上初めて争いのない平和な世界を実現させたんだ。
人類の歴史は戦争の歴史だった。戦争の時代を終わらせたのは皮肉なことに戦争だったけど、その後現代まで続く平和な時代は戦後広く信じられるようになった太陽を神とする宗教なくしてはありえなかった。ニッキーは、人間は圧倒的大多数が凡人だから彼らは無力感の塊でまるで不幸なことのように言うけれど、それは全く反対だ。
神は「人はなぜ存在するのか」いう究極的な問いの回答を与え、人間に「地球上すべての人間は皆同胞である」と悟らせた。「人類皆同胞意識」なんてそれこそ人類史上初めてのことだ。そして、戦争はもちろんのことあらゆるレベルの争いは減り、地球に秩序と安定をもたらせた。
個人レベルの変化に目をやると、「人間の存在理由」を理解したことにより人々の心に次の世代への責任感が芽生えた。いつの日か自分たちの子孫がこの宇宙をコントロールするときが来るし、そのために現在の自分があるという考えは、人々に現実の世界に目を向けさせた。死後に薔薇色の世界なんてないことを悟り、限られた時間の中で精一杯生きるようになった。今の自分自身を大切にするようになり「人生をいかに生きるか」まじめに考えたり、将来の夢や毎日の生活の中に目的意識をもって生活する人々が増えた。 人々は平和な世界でより充実した個人生活を楽しむようになったんだ。
そもそも、自分がニュートンやアインシュタインのような天才でないことを不幸に思うような人間はいないよ」
ニッキーはもっと何か言いたかったけど言葉がでなかった。
ブラッキーが口を開いた。
「どすこい乳豊関、すべての人が「太陽を神」とする宗教を受け入れたわけではないですよね。「お前たち古い神を捨てて新しい神を信じろ」と言われて、「はいわかりました」というわけにはいかないでしょう。結局、追い出されるようにして地球から出ていった民族がいたと聞いています」
「ブラッキーは本当に人間の歴史について勉強しているね。ブラッキーの言うとおり、当時の統一政府の命令を受け入れず地球を出ていった人々はいた」
「彼らは肌の色が真っ白だったそうですね」
「うん、当時は人種があって、白人種と呼ばれる人々だった。きっと僕のように白い肌だったんだろうね」
「乳豊関、ストレートにお聞きします。実は乳豊関は当時地球から追い出された人々の子孫ではないですか?」
「おやおや、そんなことを聞かれたのは初めてだよ。そうだ、家族の写真を見せてあげよう」
そう言うと乳豊は席を立ち、しばらくすると奥の部屋から額に入った写真をもってきた。
「これが本当の両親で、こっちが育ての両親。そうアンドロイドのパパとママだ。これが姉、そしてこれとこれが弟、真中の異様に白い顔の少年が僕だ」
それは、乳豊の家族が地球に来て一緒に生活していたときの写真だった。大勢の家族に囲まれて幸せそうな笑顔の少年時代の乳豊がそこにいた。年齢は8歳くらいだろうか、身体は鉛筆のように細いが肌の色の白さは今と同じだった。
「どすこい乳豊関、初対面にもかかわらず大変失礼なことを言いました。許してください」
「いいんだ、謝ることはない。それにしても、地球を出ていった白人種のことなんて人間でもあまり知らないことをブラッキーはなぜ知っているんだ?」
「どすこい乳豊関、僕はキリンの歴史に興味があっていろいろ調べているんです。実は僕らキリンは、もともと全然違う動物だったものを人間が品種改良を重ねて今の姿に作り上げた人造動物だということを最近知りました。そして僕らのいわば創造主である人間に興味をもったのです」
「なるほど、君たちキリンに限らず多くの動物が人間の手によって作りかえられている。ブラッキー、これは忠告だけどあまり君たちキリンの過去を詮索しない方がいいと思う。世の中には知らない方がいいこともあるし、また、知られたくない者もいるんだ。少なくとも君の知っていることは世間では知られていないことばかりだ。そして、世の中それでうまくいっているんだから君は君の知っていることを人に言わない方がいいと思う」
「ごっつぁんです、乳豊関。僕も思いあたる節があるので外では言わないようにします」
思いがけずクッキーとニッキーとブラッキーは乳豊の家に長居してしまった。
3人は礼を言うと乳豊の家を後にした。
あたりはすっかり暗くなっていた。
(つづく)
この物語はフィクションです。登場人物や地名等は実在の人物・動物等、実際にある地名等となんら関係ありません