陽平コラム⑮ 夢
本当に雪の少ない冬です。
寒いのは嫌いですし、スキーやスノーボードをする訳ではありませんが、雪は好きです。
雪には風情があって良いですよね。
雪が積もった夜の散歩はとても心うきうきします。
辺り一面白化粧で、普段は暗いだけの夜道がほんのりと明るくなります。
きりっと冷えた空気の中、足元からは「ザクリザクリ」と心地良い音が響き、子供の頃に読んだ絵本の世界の登場人物になったような気分に浸れます。
家へ帰り、エンヤでも聞きながら暖かい紅茶を飲み、開けたカーテンの間から降り積もる雪を眺める。
うーん贅沢な時間ですね。
でも、現実問題としては雪が降ると大変です。
冷えて凍った雪はつるつる滑るし、電車は遅れるしで、前夜の余韻は忘れて、早く溶ければ良いのになんて思ってしまいます。
話は変わりますが、皆さんは初夢を見たでしょうか。
「一富士、ニ鷹、三茄子」とはよく言いますが、本当に見た人に会ったことはありません。
夢に富士山やら鷹やら茄子やらが出るなんて事はあるのでしょうか。
富士山を眺めながら、鷹匠と和やかに焼き茄子を楽しむ。縁起は良さそうだけど、元日から特別見たい夢ではないですね。
私には忘れられない夢があります。
あまり気持ちの良い話ではないので、興味の無い方は、キリン通信の方へとページを移してください。
夢の中で私は目を覚ましました。
多分朝という設定だと思います。
いつもの様に洗面台へ向かい、顔を洗おうとすると、鏡の中に大きなニキビを見つけました。
まるで昔からそこにいたかの様に鼻のてっぺんに出来ています。
その大きさに少々驚きましたが、私は迷うことなくニキビを潰しにかかりました。
化膿した箇所を爪で挟み、黄色い膿を出そうとしたのです。
すると、そこからはてんぷら粉を水で溶いた様なものが出てきました。
すごい量が出て、それは鼻の上で丸くなり出しました。
気が付くと、それは殻の付いていない芝海老でした。
なんとも活きの悪そうな青白い海老で、背中にはちゃんと黒い背わたが付いていました。
芝海老は鼻の上に引っ付いています。
あまりの気持ち悪さにそこで目が覚めました。
短い夢だったのに、額には汗をかいていました。
もちろんすぐに、鏡の前へ向かいました。
ニキビも海老もありませんでした。
心の底からほっとしたのを覚えています。
ちなみに海老は私の一番の好物です。
二位以下を大きく引き離しているほど好きです。
その夢の後、ショックのあまり私は海老を食べられなくなり、なんてことはなく、今でも大好きです。