陽平コラム④ また4年後に
サッカーワールドカップ・ドイツ大会が終わってから、1ヶ月半が過ぎました。
「もうそんなに経ったっけ」という人もいれば、「まだそれしか経ってないの」という人もいるでしょう。
時間の流れは平等ではないような気がします。
私は圧倒的に「もうそんなに」といった状況です。
しかし、1ヶ月半前を思い起こすと、それはもう夢の中です。
実際にジダンやカンナバーロ(イタリア代表のキャプテン)が夢の中にまで登場して…。
これ以上書きますと頭の構造を疑われそうなので、ここでやめます。
皆様はどのように、W杯というお祭りを楽しまれたでしょうか。
日本戦だけという方が多いかも知れませんね。
まったく見なかったという健康的な方もいらっしゃるでしょう。
でも、一言言いますともったいないですよ。
4年に一度しかないのですから。
確かにチームとしての完成度ではクラブチームの方が高いですし、スター選手の多くは疲れを引きずったまま大会に突入します。
それでも、選手たちは目の色を変えてシビアな戦いをしますし、大会を通してここまでエモーショナルな雰囲気を醸し出すのはワールドカップだけです。
歓喜と悲嘆と
こうやってパソコンの前で大会を振り返ると、鮮やかな得点シーンよりも歓喜の表情や悲嘆にくれた姿を思い出します。
前々回でも触れましたが、クリンスマン監督(ドイツ代表監督)の喜び方は良かったです。
しかめっ面をした理論派のリッピ監督(イタリア代表監督)が、チャンスになると腰を浮かせるシーンもチャーミングでした。
怪我で試合から退いたベッカムの号泣、終了間際の失点で敗れたドイツの選手たちがピッチに座り込む様も心を打ちました。
決して泣かない男と思われた中田英寿の涙には言葉も出ません。
全ての選手に拍手を
スポーツ観戦はどこか特定のチームを応援すると、興奮も倍増し楽しいものですが、W杯に関しては贔屓のチームが負けても楽しめます。
もし楽しめなくても、心に響く何かがきっとあります。
試合後の光景はぜひ注目です。
喜びを爆発させる選手の片には、肩を落とし涙に暮れる選手がいます。
その選手のW杯にかける思いを酌んでみて下さい。
頭を過ぎる思いは「そんなばかな」とか「なぜだ」といった自問自答でしょうか。
何も考えられない状態かもしれません。
そんな選手から一筋の涙が流れ落ちます。
多くの人が見ている前ですが、あふれる涙は止まりません。
少々大げさに過ぎたかもしれませんが、敗れた選手の気持ちは時間の経過と共に4年後へと向かうでしょう。
ただの傍観者の私たちも4年後へと思いを馳せましょう。
ブラジルは汚名挽回できるのか、ジダン無き後のフランスはどうなるか、日本は逞しさを身に付けられるかなど話題は尽きません。
でも、どの国のどの選手が出てもW杯はW杯です。
どんな展開になっても私たちを楽しませてくれるでしょう。
4年間は長いでしょうか、短いでしょうか。
それは私たちの問題ですね。