キリン社会保険労務士事務所 コラム

正しい諺(ことわざ)教室④

この諺教室をこんな風に楽しんでいます、というメールをいただいたので紹介します。
「僕は諺教室を『間違い諺』を読んで、もとの『正しい諺』を当てるクイズとして楽しんでいます。当たったためしは一度もありませんが。」(神奈川.39歳.会社員.趣味は散歩)

芸能界回想してモレシャン(間違い)
フランソワーズ・モレシャン  ライフスタイル・プロデューサー、ファッション・エッセイスト、共立女子大学客員教授など肩書多数。
パリ、モンパルナス生まれ。ソルボンヌ大学日本語学科を経て1958年初来日。
NHKフランス語講座の講師、御茶の水女子大学フランス語講師などを務めた後、1964年一旦離日。
1974年にシャネル美容部長で再来日。以来ファッション・アドバイザーとしてメディアで活躍。現在に至る。「ファッション、ダンス、音楽、映画、文学など、メディアを通じてのあらゆる文化の基本は、ライフスタイルと、偏見の無いグローバルな精神を養うためにある」をポリシーにしている。
とかく日本の芸能人というのは、回想録が好きである。
「俺、実は大物女優の○○とできていた」とか、「二枚目で有名な○○は少女漫画が趣味だった」とか、もう時効だぁ、と言わんばかりに恥も外聞なく、どうでもいいようなくだらないことを公表して、誰かを平気で傷つける。
その点、モレシャンを見てごらん。
彼女ときたら、回想はしても、決して誰かを傷つけるようなことは言いません。国民性の違いと言ってしまえばそれまでだけど・・・
フランソワーズ・モレシャンは日本の芸能界で、相当意地悪されたのだけど、自国に帰ってからも、決して日本や日本人の悪口を言わなかった。
だから、10年後に再び来日したときも、皆に歓迎されたのでしたという意から「後から人の悪口を言うと、自分の値打ちを下げるだけ」ということ。

天網(てんもう)恢恢(かいかい)疎(そ)にして洩らさず が正しい。
「恢恢」は広大、「疎」は粗い。天の網は広大で網の目が粗いように見えるが、何一つ洩らすことはないという意から、「天の意志は常に公平で、悪事を犯した者は決して逃れることはできない」ということ。

岩下志麻でも新人だった (間違い)
岩下志麻(いわしたしま)本名 篠田志麻 東京 銀座生まれ。高校3年生のとき、NHKドラマ「バス通り裏」でデビュー。60年、松竹に入社 代表作・古都(63年、中村登監督)、心中天網島(69年、篠田正浩監督)
最近では、映画「極道の妻たち」シリーズで、その強烈な存在感をアピールする、今や日本映画を代表する大女優、岩下志麻。彼女の主演作数は「極妻」も含め、なんと120本以上という途方もない数。 
どこから見ても、大物感丸出しの彼女であるが、天下の岩下志麻にも当然新人時代があった。
「高校時代、医者を目指して猛勉強し過ぎて病気になり、気分転換(!)に松竹に入って映画デビューしたのが彼女の映画出演のきっかけだった」ことは、あまりにも有名。
大物女優でも新人時代があった、という意から「大物と言われる者も、本人の努力で大物になるのであって、生まれつきの大物などいない」ということ。

鰯(いわし)の頭も信心から が正しい。
「鰯の頭のように、一般の人には値打ちのないと思われるものでも、信仰心のある人にとっては、尊く、ありがたいものになる」ということ。       節分に鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝にさし、門口に置くと悪鬼を追い払うという風習からきた言葉。

間延びしに南仏(なんふつ)(間違い)
ああ、日本人なら誰でも一度は行ってみたい南仏プロバンス地方。
ゴッポやゴーギャン、セザンヌなど偉大な画家達が愛した美しい風景。
年がら年中暖かくて、美味しい物もたくさんあって、もう最高!
こんな忙しい日常なんか「エイッ!」ておっぽりだして、しばらく南仏で『ぬぼーっ』としていたいなぁ。
「普通の人の何倍も働く人ほど実はたまに長期の旅行にいって命の洗濯をしているものだ」というところから「忙しい者ほど時間を有効に使っている」ことのたとえ。

馬の耳に念仏 が正しい。
ありがたい念仏を、馬に聞かせても無駄なように、いくら意見や忠告をしても、聞き入れようとしないこと。

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